歯周病とタバコ

愛煙家の方には厳しい時代になってきました。病院はもちろん、駅・お店・役所・オフィスなどあらゆる所で禁煙エリアが拡大してきています。今回は歯周病とタバコについてお話してみたいと思います。

【歯周病とタバコ】
歯周病は細菌による「感染症」です。この感染症を防ぐ為には病気のもとを断つ!すなわち、細菌の巣を壊し、細菌の数を減らす事が重要なのです。その為、歯周病予防には毎日の丁寧なブラッシングと歯科医院での歯石除去に重点が置かれてきました。
しかし、最近になって細菌の数だけでなく、「病原菌と戦う免疫機能の強さ・弱さ」「遺伝的な資質」「ストレス度」「生活習慣」が歯周病の原因に大きく関係している事が分かってきました。
生活習慣とは、食生活・睡眠・喫煙・飲酒などが含まれます。こうした生活習慣に左右される歯周病は糖尿病や心臓病などと同じ「生活習慣病」なのです。
アメリカの大規模な疫学調査によると、歯周病にかかっている人の42%(640万人)が現在吸っているタバコで、11%(166万人)が以前に吸っていたタバコで歯周病にかかった事が明らかになっています。
つまり、タバコを吸う習慣がなければアメリカ国民の中程度以上の歯周病を50%も予防出来る事が分かったのです。しかも、吸えば吸う程リスクは増えていきます。

【蔓延する歯周病を減らしたい】
 現在日本では歯周病の罹患率の高さが大きな問題になっています。35歳以上の約80%の人に何らかの歯周病の症状が出ていて、しかも45歳以上の15%の人は中程度〜重度の歯周病になっているのです。歯周病は日本人が最も多くかかっている生活習慣病です。内科医が高血圧の患者さんに「塩分を減らした食事にするように」「お酒を控えるように」と指導するのと同じで、歯科医は喫煙習慣のある歯周病の患者さんに「タバコをぜひ止めましょう!」と勧めるのは当然の事ですネ。

【美味しく食べて健康に】
「8020運動」とは80歳になっても20本の歯を維持しましょう!という運動です。
高齢社会の日本にとって、高齢者の体力維持に欠かせない『歯』の健康は、健康寿命を延ばす意味でとても重要です。
食べる事が困難だったり、噛む事が辛くなると、どうしても健康寿命に影響が出ます。
〈百害あって一利なし〉のタバコ。喫煙されている方、お口と身体の健康の為に今日から禁煙にチャレンジしてみませんか?

 
     
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